貧乏女子と金持ち姫の鹿児島県指宿市『低予算旅行』お寺参拝編♯8

城山 椎菜(しろやま しいな)】

・貧乏の家庭に生まれ、その血脈を受け継ぐドケチ女子。あやねに貧乏の大変さをわからせるために、低予算旅行に誘う。主に『観光』に主軸を置き、移動はもっぱら電車か徒歩。どんなに目の前に美味しそうな食べ物があっても、身銭を切ろうとしないどんだけ貧乏なんだよ。あやねがオリジナルキャラなのに対して、自身がフリー素材であることに引け目がある。

 

出水 あやね

・お金持ちの家に生まれ、苦労知らず。同じ高校の椎菜とは価値観が違いすぎて、逆に面白いと感じ、今回の貧乏旅行に参加した。しかし椎菜のあまりのドケチっぷりに、悪態をつくこともしばしば。癒されるもの美味しいものが大好き。ちなみに自身は『オリジナルキャラ』であるのに対し、椎菜が『フリー素材』であることを時折ディスる。

 


指宿の山奥にたたずむ立派なお寺にやってきたふたり。そこでふたりが目にしたのは、整然としたお寺の雰囲気であった。

ふう、やっとついたわね。あやね、ここが『青隆寺』よ。

今での徒歩の移動は平たんな道だったけど、さすがに歩いての山道はきつかった。

よく歩いたわね。えらいわ、あやね

いや、歩いていくようなところじゃないでしょ!こういうところはさすがに乗り物乗ろうよ!

立派な庭園ね。静かで落ち着きがあって、押しつけがましくない。

この金色の長い棒みたいなのはなんだろ?

どうやらこれも歴史ある石塔みたい。このお寺の厳格な雰囲気を作るのに一役買っているようね。

椎菜ちゃんぶっちゃけよくわかっていないでしょ。

資料不足ね。

これも立派な金剛像ね。あちこちでが使われているのをみると、裕福なお寺だったのかしら。

なんかコメント薄い。今回は苦労して山登ってきたわりには、あまり資料がそろってないんだね。

でもわたし、お寺の雰囲気とか好きよ。

椎菜ちゃんお寺とか好きなんて、けっこう意外。

どうしようもなくなったら、駆け込めばごはん食べさせてくれるんでしょ?お寺って。

もう、椎菜ちゃんちどこまで貧乏なの!?

さて、参拝も済んだことだし、ほかにもいろいろ見て回りましょう

建物もけっこうきれいだね。最近できたみたい。

少ない資料によると、1990年(平成2年)に建てられたようね。お寺としては比較的新しい部類にはいるのかもしれない。

ふむふむ。それで?

それだけよ。さ、本堂の中に入りましょ。

情報浅っ!

趣があっていいわね。まさに日本庭園って感じ。

こういうところ来ると、お茶とかおいしい和菓子とか食べたくなるよね。

あんたはたべものばっかりね。もっと想像力を高めなさい。

えー、だってふつう観光って食べ物がメインでしょ?

それは違うわ。観光のメインは節約よ。

いや、絶対ちがうって!

時間の流れがゆっくり流れているみたいで、いいわね。

なんだか穏やかな気持ちになってくるよね~。

ほんと、いつかお世話になるかもしれないから場所はしっかり覚えておこうかしら。

(本当にかけこむつもりだ、この人)

さて、これまで指宿をいろいろ見て回りましたが、次回は指宿を離れてほかの観光地の魅力をご紹介したいと思います。

次はどこを観光しにいくの?

次回は鹿児島最北端の町『長島町』を紹介していくわよ。

南の指宿から、いきなり北にいっちゃうの!?

なんでも絶景の景色が拝めるスポットがあるみたい。気になるでしょ?

そこにおいしいものがあるといいな。

きっとあるわよ。

たのしみ~。ってか、さすがに長島町まで徒歩でいかないよね?

さすがに長島町までは遠いからバス使うわよ。残念だけど

ぜんぜん残念じゃないでしょ。ふつうだよ?

ということで次回は『長島町』の観光スポットに迫るわよ!お楽しみに~!

貧乏女子と金持ち姫の鹿児島県『低予算旅行』長島町編♯9
貧乏女子『城山椎菜(しろやま しいな)』と金持ち姫『出水あやね』がお送りする、鹿児島『低予算旅行』。鹿児島最北端の『長島町』にやってきたふたり。貧乏女子とお金持ち姫がテンポよく繰り広げる観光ストーリー!

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